乳癌のセルフチェック方法を紹介!ピンクリボン運動

乳がんのセルフチェック
映画「余命1ヶ月の花嫁」でも話題となった若年性乳がん。

乳癌と闘い、わずか24歳という若さで他界した長島千恵さんの最後の1ヶ月を追ったこの映画では、千恵さんからの「愛といのちのメッセージ」が見ている人々に大きな反響を巻き起こしました。

日本では女性がかかる癌のうち、乳がんは年々増加を続けていて、現在その割合は12人に1人とまで言われています。

そのうち乳癌で亡くなる女性の人数は、2014年で13,240人までのぼり、なんと1990年の約2.3倍にも増えているんです。

乳癌の死亡者数
乳がん死亡者数
ピンクリボンフェスティバル運営委員会

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交通事故の3倍以上!乳癌の死亡者数は増加の一途

交通事故で亡くなった方の人数は2014年では年間4,113人でしたが、乳がんの死亡者数は同年で比べてみても年間13,240人と交通事故死亡者数を約3倍も上回っています。

交通事故の死亡者数が14年連続で減少しているのに対し、乳がん死亡者数は増加の一途にあるため、この差は今後ますます大きくなるのが予想されます。

交通安全に気を付けるのと同じように、女性であるならば乳癌にももっと関心を持って、日頃から予防や検診を行っていく必要があります。

乳癌は20代から意識する!30代からは急激に増加

乳がんは他のがんに比べて、比較的若いうちから発症します。

「余命1ヶ月の花嫁」の主人公である長島千恵さんが他界した年齢(24歳)から考えても、20代のうちから他人事と考えず、自分や周りの友達に対しても乳癌に対して真剣に向き合いましょう。

乳がん年齢別罹患率
乳がん発症年齢
ピンクリボンフェスティバル運営委員会

上のグラフからもわかるように、胃がんや肺がん、大腸がんと比べて乳がんは若い世代でも多く発症しています。

特に30代からその数を急激に増やし、40代後半から50代にかけてピークを迎えるのが乳がんの特徴です。

乳がんになりやすい人の4つの特徴

乳がんにも比較的なりやすい人の特徴がありますので、次の項目に当てはまる人はこのあとで紹介する検診方法で、日頃から乳がんの早期発見について意識してください。

乳癌になりやすい人の特徴

・家族や親戚に乳がんにかかったことがある人
・今までに乳腺疾患にかかったことがある人
・出産経験がない、もしくは少ない人
・肥満体質の人

乳癌にかかりやすい人の特徴は、まず遺伝的な問題で血縁関係のある身内に乳癌になった人がいる場合です。

また自分自身で、乳腺疾患にかかったことのある人も乳がんになる危険が高くなります。

その他には、出産経験がなく授乳をしたことがない人や、授乳の経験が少ない人も乳がんにかかりやすいと言われています。

あとは高タンパク、高脂肪の食べ物が好きで太りぎみな人も注意してください。

月に1回は自己検診!乳癌のセルフチェック方法

乳がんは自分で発見できる唯一のがんと言われています。

早期発見ならほぼ100%完治できるので、20代になったら毎月1回はセルフチェックを行いましょう。

ここで自分でできる乳がんのセルフチェック方法を紹介します。

1、まずは鏡の前で乳房の状態をチェック

洗面所などの大きな鏡を使って、まずは自然な状態のままチェックしましょう。

次に両腕を頭の上で組んで、背筋を伸ばした状態で乳房のチェックを行います。

乳がんチェック1

2、乳房を触診!触ってしこりをチェック

腕を上げて、3本の指(人差し指、中指、薬指)の腹を使って乳房を触り、しこりがないか確認します。

力を入れ過ぎると感覚が鈍るので、優しく擦るようにチェックしてください。

乳がんチェック21
乳がんチェック22

3、乳首からの分泌物が出ないかチェック

乳首を軽くつまんで分泌物が出ないかチェックしましょう。

血が混じっていたり、透明な液が出る場合は一度検診を受けることをお勧めします。

乳がんチェック3

4、脇の下から乳房までをチェック

脇の下にはリンパが集まるリンパ節があります。

実は乳がんが転移するとまず辿り着くのがリンパ節なので、脇の下も注意してチェックしましょう。

乳がんチェック4

5、仰向けに寝た状態でもチェック

仰向けに寝て、胸の後ろ側に枕やタオルを敷いてください。

その状態で乳房の下辺りも入念にチェックします。

乳がんチェック5

乳癌になりやすい部分は、乳房の脇に近い上部です。

一般的に乳がんのチェックではしこりがあるかないかを調べられますが、乳首から液体が出る場合も奥に乳がんが潜んでいる可能性があります。

しこりや分泌液など、なにか異常を感じた場合は、それが乳がんの初期症状かもしれませんので、一人で悩んだり判断する前に病院で乳がん検査を受けましょう。

参照:アフラック 乳がん検診

乳がん検診の内容

病院での乳癌検診には、問診や視触診、エコー検査(超音波)、マンモグラフィーなどがあります。

問診

月経周期・初潮・閉経時期、未婚・既婚・妊娠・出産経験の有無・病歴・乳がんの家族歴・乳房の気がかりな症状などについて質問されます。

視触診

乳房の形、左右の対称性・ひきつれ・陥没・皮膚の変化などを確認します。

また、乳房全体と脇の下のリンパ節辺りを軽く触りながら、しこりや異常がないかを確かめていきます。

エコー検査(超音波)

乳房の上から超音波を当てる検査で、痛みは全くありません。

しこりや乳房の内部構造も確認しやすく、20~30代の乳腺が発達した女性の診断にも適していて、乳腺は白く、癌は黒く写ります。

エコー検査は、痛みや放射線の被曝がないため繰り返し検査ができるというメリットがあります。

マンモグラフィー

乳房専用のX線撮影装置を使った検査方法で、アクリルの圧迫板を使って乳房を片方ずつ挟み込み、縦横の2方向から撮影を行います。

エコー検査と違い、胸を4cm幅まで圧迫するので痛みがあります。

乳腺の密度が濃くない50歳以上で、早期発見率が高い検査法ですが、放射線があるため妊娠している方には向いていません。

欧米に比べ、日本だけが増加している乳がん死亡率

欧米では日本より乳がんの発生率、死亡率が3倍も高いようです。

しかし、死亡率だけで見ると欧米は年々減少していて、日本だけが増加しています。

その理由として欧米では乳がん検診が日本より一般的で、早期発見率が高いと言われるマンモグラフィー受診者の割合で見ると、欧米が70~85%に対して、日本では10%程度と大きな差があります。

乳がんは早期発見できれば乳房も胸の筋肉も失うことなく治療ができる癌です。

乳癌の早期発見から、悲しむ人を一人でも減らそうとする願いからピンクリボン運動があります。

この運動は、アメリカの乳がんで亡くなられた方のご家族が「このような悲劇が繰り返されないように」との願いを込めて作ったリボンからスタートした乳がんの啓発運動です。

日本でも2003年にNPO法人 J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)が法人認証を受けピンクリボン運動を行い、多くの企業から賛同を得て各地でキャンペーンを開催しています。

乳がんについて知識を深め、早期発見から一人でも多くの命が救われますように。

参照:日本乳がんピンクリボン運動

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